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「ニッチトップから学ぶ」

6月20日付日経新聞、
「ニッチ銘柄に逆襲の目」という記事。

半導体関連を中心に
上場しているニッチトップ企業を4社紹介している。

まず1社目は、
イビデン(岐阜県)。

同社は、米エヌビディア向け基板を
寡占しているとされている。

半導体パッケージ基板は
ICチップを搭載するための板状の部品。

24年3月期、1人当り経常利益3.8百万円、
損益余裕率(経常利益÷売上総利益)49.9%。
(有価証券報告書より)

2社目は、
フジミインコーポレーテッド(愛知県)。

半導体部材のウエハーの表面を磨くなどの
研磨剤で世界トップ級のシェアを握る。
TSMC(台湾)等にも取引がある。

24年3月期、1人当り経常利益6.7百万円、
損益余裕率40%。(有価証券報告書より)

3社目は、
扶桑化学工業(大阪府)。

国内唯一の果実酸総合メーカー、
「リンゴ酸・クエン酸などの果実酸」、
半導体産業に必要不可欠な「超高純度コロイダルシリカ」を手掛け、
世界のオンリーワン製品を製造。

24年3月期、1人当り経常利益12.7百万円、
損益余裕率57.7%。(有価証券報告書より)

4社目は、
トリケミカル研究所(山梨県)。

半導体の微細化に欠かせない誘電材料が
主力製品で先端半導体向けは世界シェアの半分近く。

24年1月期、1人当り経常利益11.7百万円、
損益余裕率47.6%。(有価証券報告書より)

中小企業の1人当り経常利益は平均約1百万円。
2百万円以上あると、高収益企業と評価される。

中小企業の損益余裕率
(経常利益÷売上総利益)は平均10%前後。

20%以上あると、
生産性の高い企業と評価される。

損益余裕率が10%とは、
会社全体の売上総利益(粗利益)を稼ぐのに、
一般販売管理費・支払利息等の経費が9割必要であり、
残りの利益が1割しか残らないことを意味している。

赤字会社は
100の粗利益を稼ぐのに100以上の経費がかかっているとのこと。
赤字会社は生産性が著しく悪いことを意味する。

生産性を高め、高収益企業になるには、
小さな市場でトップを狙う。
店なら地元で一番を取る。

商品・サービスは細分化して目標を定める。

これがなかなかできない。
むやみに売上を追っかけてしまう中小企業が多い。
残念だな。

 

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