「インターン生は見た!」
最近、インターネット上の情報をテーマ別にまとめる「キュレーションサイト」が問題になっています。
ディー・エヌ・エー(D社)が記者会見しました。
不適切な内容の記事や著作権の侵害に該当する記事などの散見する可能性があるため、
運営する10サイト全てを公開中止にしました。
「成長を優先し、管理や運営の体制構築ができていなかった」。
「会社自体の信頼性が揺らいでいる」。
大学3年生がD社の100%子会社にインターン生として仕事をはじめました。
仕事の内容はファッションの記事を書くこと。
主に大学キャンパスライフにおけるファッションの情報を記事にすることでしたが、
ネット上にあるブログなどから引用することも含まれていました。
大学生は、問題はないのかと懸念を感じましたが、
社内のルールは曖昧でした。
そのとき、前述の事件が起きました。
会社側はインターン生に対して、
真実を言わず、
何か隠しているような物言いでした。
学生は、違和感を感じ、
インターンを辞めることを告げました。
インターン生の採用を決める面談者は先輩インターン生。
会社のトップや社員が面談をしていませんでした。
インターン生とは名ばかりのアルバイト。
人材の育成ではなくて、人手でした。
40人ほどのインターン生が記事の収集をしているだけで社員はいません。
大学生は、
会社の体をなしていない、
部活やサークルの延長のように感じました。
リアルな本は、情報の精度を高めるために、ウラをとったり、
参考文献を確かめ、誤字脱字のチェックするなど
編集者や校閲を担当する人がいます。
D社の記者会見では、
「記事の審査など制作に費用をかけた場合、事業が成り立たないかもしれない」。
実際はノーチェックだったということ。
ここで学ぶことは、
情報のあり方と組織のあり方。
情報の発信には責任があるということ。
安易な行動をとってはいけない。
肝に銘じます。
組織として意思伝達の仕方にも我が身を振り返る必要があります。
大学生は、逆に運がいいと思い、
変な会社に長居せず、
健全な会社にインターン生として仕事をするようです。