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●なぜ、シャープは自力で再生できないのか●起業できる人、できない人●メッセージ・ソースの選択

「なぜ、シャープは自力で再生できないのか」

1月30日付、日経新聞に、
「産業革新機構がシャープ再建に乗り出す」という記事がありました。
国が9割超を出資する革新機構はシャープを触媒に国内電機の再編を進め、
収益力を回復するシナリオを描くとのことです。

1月28日付、日経新聞の社説には、
「シャープの経営悪化は、
液晶投資の失敗で2012年3月期に巨額の損失を計上したことで表面化した。

さらに、同時期に赤字に陥ったソニーもパナソニックに比べても、
その後の同社経営陣の動きは鈍く、抜本的な措置を講じないまま赤字を垂れ流し続けた。
結果として、シャープが自力で立ち直る見込みがほぼ消えたのが今の実態だ」と。

リース会社に在籍したサラリーマン時代を思い出しました。
80年代のバブル時に不動産融資で業績を上げ、
90年にバブル崩壊して、不良債権が多発し、
経営危機に陥りました。

私は不良債権処理の部隊に移動し、
経営再建の一員になりました。
遅遅として不良債権処理が進まず、
損害額は雪だるま式に増えていきました。

経営陣が決断をしないのです。
先延ばしをするのです。
最終的には株主の銀行が数千億円を肩代わりして倒産は逃れました。

コンサルティング会社の10年はもっぱら中小企業の経営再建業務でした。
オーナー社長でしたので、失敗したら身ぐるみをはがされますので必死です。

ランチェスター「財務戦略」DVDテキストに企業再建のポイントがあります。
「資金繰りの解消と利益性の構造改善の2つが必要」。

①主力仕入先の債務を借入に変更。(実際は、銀行への元本返済のストップ)
②不採算部門のカット
③人員整理の断行
④車・備品の購入中止
⑤7時出勤
⑥1日12時間仕事をする
⑦年間4000~4300時間働く
⑧趣味は中止
⑨本業と関係ない付き合いは中止
⑩30分以上の長話・長居は中止。

過去、先輩や自分らの戦略を否定しないと再建はできません。
悪役にならないと厳しい再建案を断行することはできません。

そういう意味では、
しがらみのない第三者の進駐軍の方が再建しやすいのは確かです。

 

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