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●それでは、吉野家の常務と同じ ●東欧「小国」 ●労謙(ろうけん)す

「それでは、吉野家の常務と同じ」

4月20日付日経新聞、朝日新聞で
「吉野家、常務を解任」という記事。

当該常務はマーケティング分野で幅広く活躍しており、
前職生活用品大手P&Gでは
「敏腕マーケター」として知られていた。

スポーツジム「ライザップ」と
組んだ「ライザップ牛サラダ」や、
つまみと酒を楽しむ「吉呑み」など手がけた。

4月16日早稲田大学にて
「デジタル時代のマーケティング総合講座」の講師をされ、
その際の発言の一部がネットに公開され、
不適切発言として広まった。

「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を
無垢、生娘なうちに牛丼中毒にする(生娘をシャブ漬け)」。

ただ、
ネットやメディアの怖いところは
全体を表した中での一部ではなく、

そこだけ一部を取り出してしまうので
大きな誤解が生まれる可能性は高い。

それを差し引いても、
この表現は好ましくない。

「リスペクト」。
意味は、尊敬すること。敬意を表すこと。
価値を認めて心服すること。

「認める」。
意味は、よく気をつけて見る。目にとめる。
見て、あるものの存在に気づく。見て判断する。

当該常務は、
「認める」力は優れていた。

しかし、
「リスペクト」力はどうだったのか。

小さな会社の社長の話。

ここ数年は戦略が当たり、
業績は右肩上がり。
新規顧客も思った以上に増えている。

社長の
「ここに餌を蒔いたら、お客は集まる」と言うコメント。

顧客に対し、
「餌を蒔く」という表現(顧客を顧客と思っていない態度)。

社長も「認める」力はあるものの、
「リスペクト」力はいかがなものか。

「好事魔多し」。
私は危うさを感じた。
これで足を掬(すく)われるのではないか。

案の定、
社内で言葉や態度で女子スタッフに
「パワハラ」や「セクハラ」の誤解が生じた。

今回の不適切発言事件において、

識者たちは、
「経営層としての自覚がない」
「ジェンダー感覚の欠落」
「顧客に対する非礼」などと批評している。

人やモノ、
自分を取り巻くあらゆるものに対し、
「感謝」と「敬意」を表すことの大切さを痛感した。

 

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