「ありがとうが聞こえない」
3月31日付朝日新聞、
「ありがとうが聞こえない」という記事。
(トヨタの)社長は日本を愛して経営してきたが、
心が折れてしまいそうになった。
「海外に行って強く感じたことは、
自動車産業への感謝でした。
海外では自動車産業がその地域の成長に貢献していることに、
ものすごく感謝されています。
これからも頼みますと言われれば、
本当にうれしくなります。
しかし、
日本でこうした思いになれたことはありません」
と社長のコメント。
日本のメディアと政治家に
カーボンニュートラルを進めようとしても、
理解されない、ディスられ、消耗する。
トヨタと喜んで一緒に取り組むタイと
やる方が双方に幸せじゃないかという気持ちが
(トヨタの)社長の根底にある。
自動車で日本の人々を豊かにすることを目指し、
利益のためだけでなく、
雇用を生み、税金を納めることが
日本のためになると考えている。
これを実践しているにもかかわらず、
批判にさらされている。
とりわけ、
脱炭素と電気自動車をめぐる経営姿勢への批判。
トヨタは欧米中で進むEV一辺倒の風潮に距離を置き、
内燃機関を積むHVなど重視。
環境団体だけでなく、
内外メディアや政治家たちが疑問を呈し、
トヨタは防戦に追われた。
卸売販売から中古機器販売へ
業態変更した会社の話。
卸売販売の時は、
競争相手も多く、
業績が低迷していた。
顧客の使わなくなった機械を下取り
販売したのが中古機器販売の始まり。
続けているうちに協力者が現れ、
評価してくれる人が現れ、
仕入先と顧客の
「ああしてほしい、こうしてほしい」
という要望に対応し、
社内でも
「ああしたい、こうしたい」
というものを取り入れて、
業容が拡大してきた。
卸売りの時には仕入先、
顧客から小間使いのように扱われ、
「ありがとう」という言葉は聞かれなかった。
一方、中古機器販売では、
仕入先、顧客から日々「ありがとう」
という言葉が飛び交う。
これが社長含め従業員のモチベーションアップに繋がって、
高業績の好循環になっている。
我々の経営の勉強会では、
「ありがとう」と言ってくれるお客を多く作ろうと。
そのためには自社のレベルを上げ、
いいお客を選べる企業になる。
常日頃思っていた。
トヨタのようなグローバル企業の本社機能が日本にある理由は?
世界で戦うなら親日のアジアでしょう。