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●ああ、無常 ●TKG ●依存はなぜいけないのか

「ああ、無常」
 
東京地検特捜部は11月19日、
仏ルノー・日産自動車・三菱自動車の
会長を兼務するカルロス・ゴーンを
金融商品取引法違反容疑で逮捕した。
 
日産は「複数の重大な不正行為」があったとして、
22日カルロス・ゴーンを会長から解任した。
日産における事実上のクーデター。
 
不正行為は下記の3点。
 1.実際の報酬よりも少ない額を有価証券報告書に記載。
 2.私的な目的で投資資金を支出した。
 3.私的な目的で経費を支出した。
 
数的規模があまりにも大きすぎて、驚きしかない。
あえて中小企業の規模に置き換えてみる。
 
絶対権力者であるオーナー社長が
得意になって思い上がっている。
会社の調子もいい。
 
意見をいう役員や社員はいない。
仕事に私生活に関する物事を持ち込み、
公私のけじめがつかない。
欲望にも限がない。
 
こんな社長、居そう。
(会社のクレジットカードで自宅犬のために
ペットフードをアマゾンで購入し、
税理士を困らせているのは、まだ可愛いほう)。 
 
 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者も遂にはほろびぬ、偏(ひと)へに風の前の塵におなじ。」
(「平家物語」より)。 
 
祇園精舎の鐘の音は、「諸行無常」、
この世のすべては絶えず変化していくものだ
という響きが含まれている。
 
沙羅双樹の花の色は、
どんなに勢い盛んな者も必ず衰えるという道理を示している。
 
世に栄えて得意になっている者がいても、
その栄華は長く続くものではなく、
まるで覚めやすい春の夜の夢のようだ。
 
勢いが盛んな者も結局は滅亡してしまうような、
風の前の塵と同じである。(現代訳)
 
1999年にルノーから日産にやってきたカルロス・ゴーン。
瞬く間に日産を再生させたトップ。
約20年後には逮捕で会長を解任。
 
平家物語とダブってしまう。
 
「無常」(常に変化する)であり、
「謙虚」(おごりたかぶらず、素直)でなければと思う。

 

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