町コン「セミナー」「講義」開催スケジュール

●間違った経営 ●パナソニック ●お金がほしい、売上がほしい

「間違った経営」

ある中小企業の話。

地元では老舗企業として認知度があり、
地元No.1の商品もある。

しかし県下ではもっと大きく強い企業が数社ある。
上には上がある。

ランチェスター戦略の本も何冊か読んでいて知識はある。
業績はここ10年黒字経営をしている。

しかし物足りない。

損益余裕率(経常利益÷粗利益)が3.5%。
黒字会社の平均が8~10%。
いい会社になると20~30%。

100の粗利益を稼ぐのに、
96.5%は経費で出て行く。
残りは3.5%。

経営効率が悪い。
なぜか。

決算書の損益計算書を見ると、
気になる経費が同業者よりはるかに費用がかかっている。
それではこれらの経費を抑えるには、
節約すれば改善できるのか。

否。

経費を節約するのは戦術活動。
戦術活動では抜本的に改善できない。
(決算書では解決策がわからない)

そもそも
社長が行っている経営戦略は間違ってる。
大事なところを誤解している。
基本的なところの理解不足から起きている。

利益を上げるために
しゃかりきになって売上を上げることを考えていた。

そうなるとどうなるか。
商品数を多くして売上拡大を図った。
売上が上がるならあれもこれもと手を出した。

「売上至上主義病」。

そうなると思った以上に経費がかかり、
人手がいる。
営業は商品数が多く覚えきれない。
お客に何を勧めていいのかわからなくなる。

分散。

分散とは力が四方八方に流れて、
力が弱まること。
経営力の弱体化につながる。

負けている商品を
いくつも持っていても利益は上がらない(非生産性)。

反対は集中。
集中は一点に力が集まり、強くなること。

経営は売上を目指すのではなく、
強いもの作り・一番作りを目指すこと(生産性の向上)。

商品数(負けている商品)を半分カットし、
現在勝っている商品に
経営資源を投入すれば抜本的に解決できる。

しかし社長はためらう。
売上が減ったら利益が減るのでは。

このような社長を多く見かける。
社長の願望意欲は強い。
しかし、
経営に対する研究心が弱い。

このようなタイプはやりすぎて失敗する。
まだ時間はある。
素直に経営を学んでほしい。

 

お問い合わせ

お電話でのお問い合せ 03-3659-7703 
営業時間: 定休日: