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●寺離れを止めろ ●おさい銭もキャッシュレス化 ●今日死んでも大丈夫か

「寺離れを止めろ」
 
10月9日付、日経新聞夕刊
「寺離れ止めろ、知恵比べ」という記事。
 
檀家や参拝者の減少で
経営が困難になるなど寺を取り巻く環境は厳しい。
 
そんな現状を打開しようと、
青森県で独自の工夫を進める寺が広がり始めた。
 
本業とかけ離れた取り組みだが
「仏教や寺に親しんでもほしい」との思いは共通だ。
 
境内の一角に地ビールなどを作り、
自動販売機で売っている寺。
「ビール目当てで寺に来る人のも増えた。今後も相乗効果があればいい」。
 
本堂を会場として音楽ライブを実施した寺。
「セレモニーホールで葬儀が増えたことを
背景に寺に人が集まる機会が減った。
足を運ぶ興味を持ってもらうきっかけになれば」。
 
毎月1回講師を呼んでヨガ教室を開催する寺。
「ヨガの参加者に布教活動はしない。
ますは寺に来てほしい」。
 
この記事をテーマに戦略社長塾・小岩校と銀座校で
この戦略は正しいか否か。
またその理由は、と問いかけて議論をしてみた。
いろいろな回答が出た。
 
まず、ドラッカーが言うように、
「事業は何か」、「顧客は誰か、どこにいるか」、
「顧客は何を買うか」、
「どうしたら獲得できるか」を問う。
 
「寺の事業は何か」(仏教とは何か)。
元々はブッダの教えであり、
人間の苦悩の解決の道を説いた(説法)もの。
 
今では葬儀でお経を読み、
供養することが業となった。
 
従来の収益源である葬儀は、
主導権が寺から葬儀業者に移り、
寺が葬儀業者の下請けになった。
 
顧客が寺を選ぶのではなく、
葬儀業者が選ぶ。
 
人生における苦悩の相談者(顧客)は、
新興宗教(真如苑など)や
(社団)倫理研究所等に移っていった。
 
顧客は寺から離れていった。
寺は経営競争に負けた。
 
「営業」は、
「見込客の発見」⇒「販売・契約」⇒「継続取引」⇒「紹介」のサイクル。
 
記事は、寺の「見込客の発見」の方法。
人は集まるかもしれない(不動産の有効活用)。
 
しかし、それが「ただの人」なのか
「見込客」なのか。
不明。
 
もう1度、
「事業は何か」
「誰が顧客か」を問いてほしい。
 
ブッダの教えは、
幸福に生きていくための知恵としてはすばらしい。
それを伝えていないのが残念。

 

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