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●大塚家具を分析する ●鹿児島に行ってきた ●人は怒り中毒

「大塚家具を分析する」
 
8月に入って、大塚家具の経営不振による
身売り情報が表面化してきた。
 
3年前の2015年3月に
親娘の争いに終止符が打たれ、
経営陣、株主ともに娘の久美子氏を支持した。
 
その後、
3期連続で赤字を計上。
現在に至った。
 
3年前、「戦略社長塾」小岩校、銀座校でも
経営戦略の視点から親娘の違いをディスカッションしていた。
当時から久美子氏の戦略には疑問があった。
 
最近のマスコミでは、「戦略の失敗」を取り上げている。
高価格帯の商品を富裕層中心に販売していたものを、
敷居を低くするということで大衆向けにターゲットを拡げていった。
逆に大塚家具の強みを弱らせた。
 
最大手のニトリと大塚家具の決算書(有価証券報告書)から比較してみる。
ニトリは売上高5720億円、営業利益933億円、従業員24,816人(正社員10,366)。
大塚家具は売上高410億円、営業利益▲51億円、従業員1489人。
 
売上規模ではニトリを100とした場合、
大塚家具は7。
大塚家具は弱者。
 
【1人当たりで比較】
                        ニトリ  大塚家具  (千円)
 売上高     23,052  27,588 <売上高はニトリを上回っている>
 粗利益     12,684  14,064 <粗利益はニトリを上回っている>
 販売管理費   8,921   17,514 <販売管理費はニトリの約2倍>
 (人件費)    2,638    5,790 <人件費はニトリの2倍以上>
 (広告宣伝費)  674       1,311  <ニトリの約2倍>
 (家賃)      1,352      5,263  <ニトリの約4倍>
 営業利益     3,762   ▲3,450
 
ニトリは、
パート・アルバイトを活用したローコストで運営できる仕組み。
 
一方、大塚家具は、
高級路線できているため、
全員正社員で高コスト体質。
 
ニトリとぶつかる大衆路線は
元々無理であり、無謀だった。
 
残された道は、
原点回帰の高級路線に特化。
 
目指すはグローバル・ニッチ・トップ。
アジアの富裕層狙い。
 
となると、
本間ゴルフと同様、
中国・台湾系企業の傘下になるのか・・・。

 

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