町コン「セミナー」「講義」開催スケジュール

●GNT企業とは ●GNT企業のT社 ●努力を成果に直結させる

「GNT企業とは」
経産省の細谷祐二地域政策研究官の話を聴いた。
グローバル・ニッチトップ(GNT)企業とは、
製品差別化を通じた市場の細分化により生み出したニッチ市場で
高いシェアを有する「ニッチトップ企業」のうちで、
競争力で特に優れ、国際市場でも活躍する企業のことをいう。
もの作りの中小企業には3類型がある。
1つは、SC(サプライチェーン)型企業。
下請け企業とよばれていた。
自動車などの加工組立型産業で部品を量産し、
その部品を用いる上位の企業に納入することから
サプライチェーンに組み込まれている企業。
取引先は少数。
2つ目は、SP(シンプルプロセッシング)型企業。
東京の大田区などに見られる特定の金属加工の工程
(切削、鋳造、鍛造、プレス、めっきなど)のうち
一種類だけ行う単工程加工の企業。
取引先数は20社~30社。
3つ目は、NT(ニッチトップ)型企業。
直接自社ブランドで製品を市場に販売している。
取引先数は200社~300社と多い。
1999年制定された「新事業創出促進法」により経産省は、
潤沢な資金(助成金)を投下して、
もの作りの中小企業をGNT企業を育成しようとした。
しかし、失敗に終わった。
開発された新製品が全く売れなかった。
原因を探るべく、
既存のGNT企業にヒアリングを行った。
そこには共通点があった。
1つ目は、市場ニーズの把握。
ユーザーからの相談事を断らない。
「できない」とは言わない。
また新製品が売れない場合、
海外の展示会・見本市に出展する。
市場の声を聴く。
日本の大手企業は新規先には消極的。
海外企業は品質、価格、納期を守れば、
実績は問わない場合が多い。
2つ目は自社特有の技術力。
3つ目は、足りない技術は外部から積極的に調達する。
1つのニッチトップ製品では、いつ何時どうなるかわからない。
常に第二、第三のニッチトップ製品を開発している。
イノベーションを欠かせない。
平均のGNT企業は
売上高23億円、従業員数97名の中小企業。
規模を追いかけず、
小さい市場でトップを狙う。
そのためには組織は軽装備でスピード重視。
非価格競争のため、
海外に出る必要もなく、
国内でも大手取引先の近くにいなくてもいい。
立地を選ばないため、
GNT企業は全国に分布している。

 

お問い合わせ

お電話でのお問い合せ 03-3659-7703 
営業時間: 定休日: