町コン「セミナー」「講義」開催スケジュール

●陶山(すやま)戦略に学ぶ ●復旧 ●プロモーション・ミックスの設定要因4

「陶山(すやま)戦略に学ぶ」

4月23日(土)~25日(月)まで、「陶山訥庵(すやまとつあん) 、
対馬現地戦略セミナー」に参加しています。
昨年1月に見学し、今回で2度目です。

福岡市の北西約100km、
日本海の入り口にある対馬は古来より猪が多く生息。
江戸時代に入って農業が盛んになるにつれて猪が繁殖。
農作物を荒らし回るようになり、
食糧不足に陥りました。

当時人口2万人のところ、
猪8万頭。
猪退治にはいろんな対策がとられたが、
どれも効き目がない。

諦めていた。

この難題に立ち向かったのが陶山訥庵(郡奉行)。
1700年(元禄13年)、
まず島の北部から山の尾根にそって東西に
「万里の長城」のような柵を打つ(大垣)。

次に大垣の中を柵で小さく区分する(内垣)。
各個撃破主義で内垣の中にいる猪を
一つずつ全滅させていきます。

対馬全体を9つ(大垣)に分け、
合計9年で全滅させていきました。

まとめると、
(1)優勢な相手はいくつかに分断、細分化する。
(2)分断した相手より多くの兵力を投入する。
(3)分断した相手を完全に制圧する。
(4)同じ方法で一つひとつ制圧。各個撃破で完全制圧。

理論上は「なるほど」と思いますが、
実際行なうとなるとハードルが高い。

人は目先の利益を追いかけます。
柵を作っている間は、1頭の猪も獲れません。

目標を達成するためにブレない心(確信)、
断行能力が必要になります。

5年が過ぎた頃、
サラリーマン社会のように陶山訥庵は足を引っ張られ、
役を降ろされます。

その後、
トップが不在でも4年後に猪を全滅させたのです。

トップがいなくても、
猪全滅を完成できたのは、
「仕組み」があったからです。

リーダーとなる村役人や名主に、
役割分担と仕事内容を書かれた
手引書を作り教育しました。

現場の人へは、
大垣・内垣の作り方の手順を書かれた
手引書を作って、教育・訓練をしました。

教育効果=素質×教材の質×時間(教育回数)

「手引書」、今で言うとマニュアル。
成長発展している企業には必ずマニュアル・手引書
(これが教材の質)があります。
(良品計画。ユニ・チャームなど)

目標を達成する断行能力と
トップがいなくても会社が回る仕組みを学んでいきます。

 

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