「社長のデスクがない」

町コン・戦略社長塾・銀座校（曲渕税理士事務所）に参加されているT社の話。
T社長にランチェスター経営のDVDを見せたら見入ってしまい、
それからランチェスター「弱者の戦略」を日夜研究しています。

T社は、設立18年のオフィスの引越しに特化した会社です。
以前は大阪まで営業範囲を拡げましたが、
3年前に大阪を撤退。

今では営業範囲を都心5区
（千代田、中央、港、渋谷、新宿）に絞り、集中しました。

5年ほど前までは、10人前後で行なっていましたが、
T社長が戦術活動から離れ、従業員に業務をシフトしてから、
売上が増えていき、従業員数50名まで業容が拡大してきました。

オフィスの引越しでは、N社が最大手（強者）。
ビルごと全テナントの引越しを受注します。
まさに総合力で勝負します。

一方、T社は、都心5区に絞ると顧客も限定されてきました。
外資系企業やIT企業が中心。

営業ルートは、
デザイン系設計事務所から。

引越しの商品力は、
引越し作業の質になります。
つまり人の力とシステム作り。

引越し作業中には、
デザイン系設計事務所とテナントの責任者が立ち会って、
引越し作業を見ています。

その作業がEXILEのパフォーマンスのように
見とれてしまいます。
それが次の仕事につながっていきます。

T社の事務所を見ると、
社長のデスクがありません。
特定された人のデスクがないのです。

従業員は50名いますが、
デスクは20程度。
その代わりノートパソコンは全員携帯。

事務所に戻ったら、
空いているデスクでパソコンを使って作業します。
ミーティングルームは別にあり、
カウンター・バーのようになっています。

これは外資系企業やIT企業の引越しをしている現場で学びました。

事務所は軽装備。
粗利益を生む倉庫は充実しています。
理にかなっています。

ユニークな会社です。