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「猪全滅作戦」

2月19日(日)の戦略社長塾東京・小岩校は、
地域戦略の第4回「陶山訥庵(すやまとつあん)の戦略 (猪全滅作戦)」。

この猪全滅作戦は、
ランチェスター経営の真髄です。

江戸時代、対馬に8万頭の猪と2万人の人間が住み、
猪による農作物の被害が甚大で、人は困っていました。
そこで郡奉行の陶山訥庵が作戦を立案・実行して、
9年で猪を全滅させました。

全滅作戦とは、
1.対馬を北の島を5つ、南の島を4つに区分。
 「細分化」。「大垣」とよぶ。

2.1つの大垣をさらに区分。「内垣」とよぶ。

3.1つの内垣の猪を全滅させ、
  一つひとつ内垣内を制圧し、
  1つの大垣の中の猪を全滅させる。

4.次の大垣を作り、
  その中に内垣を作り、
  同じやり方で猪を全滅。

5.9年間同じやり方で猪を全滅。

手順は、
「細分化」⇒「一点集中」⇒「部分制圧」⇒「各個撃破」⇒「全体制圧」。

実行の前に準備することは、
1.現場。実地調査。
2.必要な物資の計算。
3.村役人・名主向けに手引書(役割分担・仕事内容)を作成し、
  リーダーの役目を教育する。
4.農民向けに手引書(大垣の築く場所と大垣・内垣の作り方)を
  作成し、教育・訓練させる。

成功のポイントは、
1.必ず農民のためになるという固い信念。ビジョン。
2.信頼できる協力者を作る。
3.現地に行き、正確な情報を収集する。
4.緻密な計画書・手引書を作成する。
5.最後までやりとげる断行能力を持つ。

大垣や内垣を作っている間は、
猪を捕獲することはできません。
すぐには結果が出ません。

固い信念がないと、心がブレます。
安易に目先の利益を追い求め、
計画が頓挫します。

この猪全滅作戦から学ぶことは、
目的と目標を明確にすること。
目標を達成する戦略を緻密に計画すること。
手引書を作って、社員に周知徹底させること。
そして力強く実行に移すこと。

これらが「将軍の術」、
つまり社長の経営術です。

 

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