町コン「セミナー」「講義」開催スケジュール

●業績はジェットコースター ●A社の補足 ●もはや前提が時代遅れだ

「業績はジェットコースター」
 
東京都大田区のもの作り企業A社を訪問。
中小企業という規模は越え、中堅企業に属する
(年商120億円。従業員400人)。
 
競争相手は上場企業の超優良企業O社(年商8000億円。従業員3600人)。
 
O社は、
生産は海外、市場は世界(日本は一部)であり、
販売は代理店網を構築し(間接販売)、
低価格帯で世界トップシェア。主に汎用品。
つまり強者の戦略。 
 
一方A社は、
国内生産、市場は日本を重点(海外は全体の15%)、
販売は代理店を設けず顧客に直接販売。
主に顧客の要望に応えるオーダーメード。
こちらは弱者の戦略。
 
ニッチな分野で日本におけるトップシェア。
世界では第4位。
 
製品が景気に影響を受けるため、
売上には波がある。
 
2007年110億円、2008年84億円、2009年44億円、2010年94億円、
2011年94億円、2012年77億円、2013年80億円、2014年90億円、
2015年95億円、2016年104億円、2017年120億円。
 
世界経済の変動で、
ジェットコースターのように売上が
大きく上がったり下がったりする。
 
リーマンショック後の2009年44億円のときに、
自己資本比率70%超あり、
今なら会社を閉めても迷惑をかけないと考えた。
 
しかし思いとどまった。
それからは、リストラ(人員整理)をせず、
徹底してムダを省く活動を行なった。
 
従業員教育にも力を入れた。
その結果、高収益体質になった。
 
A社のこだわりは、国内生産。
海外生産をすることを考えていない。
 
直接販売することで
顧客に密着した営業が他社では出来ない差別化になっている。
 
海外も無視できなくなった。
海外は主に台湾、韓国、中国。
 
海外に関しては代理店を構築した。
代理店教育をしており、
台湾、韓国は顧客密着の直販体制が構築してきた。
 
課題は中国。
 
ちょっとやそっとでは潰れない(自己資本比率70%超)が、
外部環境の変化に気が気ではない。
 
戦略を見誤ると一大事。
基本は弱者の戦略。

 

お問い合わせ

お電話でのお問い合せ 03-3659-7703 
営業時間: 定休日: