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●教科書に書いてあることを信じない●ユーチューブ●心のささやきに耳を傾けない

「教科書に書いてあることを信じない」
 
10月1日、京都大学特別教授の本庶佑(ほんじょうたすく)氏が
ノーベル医学生理学賞を受賞した。
1時間ほどの記者会見を観て、衝撃を受けた。 
 
生命科学はまだよく解っていない。
AIやロケットは、デザインがあって、明確な目標をかかげ、
そこに向ってプロジェクトを立ち上げることはできる。
 
生命科学は、何もわかっていなくて、
デザインを組むことが難しい。
 
応用だけやると大きな問題が生じる。
何が正しいのか、何が重要なのか、
解らないところでこの山に向ってみんなで進もうというのは、
ナンセンス。
 
多くの人が沢山の山を踏破して、
そこに何があるか、
まず理解した上でどの山が本当に重要な山なのか調べる。
 
研究に関しては、
自分が知りたいこと、
好奇心を大事にする。
 
簡単に信じない。
雑誌「サイエンス」や「ネイチャー」に出ているものの9割はウソ。
10年経って残っているものは1割程度。
 
自分の目で確信ができるまでやる。
自分の頭で考えて、納得するまでやる。
これが私のサイエンスに対するやり方。
 
小中学生に対して、
何か知りたい、
不思議だなという心を大切にする。
 
教科書に書いてあることを信じない。
常に疑いを持って、
本当はどうなっているんだろうという心。
 
自分の目で物を観る。
そして納得するまであきらめない。
 
ランチェスター経営の商品戦略のテキストには、
 
「業歴が古くなると、
業界のやり方に同質化していくので、
作り方に差がなくなる。
 
こうなると弱い会社ほど
強い会社から圧迫を受けて苦戦し、
ジリ貧になる。
 
こうならないためには、
業界で常識と思われているものを疑ってみる。
ホントかなー。
 
何か思いついたら、
人の命と会社の命に別状がなければ、
試しにやってみる」
と書かれている。
 
本庶氏は最後に、
「実験の失敗は山ほどある。
大きな流れが『こうだ』と思っていたら、
断崖絶壁に落ちてしまったということはない。
 
崖に行く前に気づかないといけない。
 
サイエンスは段々と積み上がっていく。
端と端をつなぐようなつなぎ方をすると危ない。
その間に沢山、互い違いにつないでいくことで、
正しい道がどうか解ってくる」
と締めた。
 
自分を信じ、常識を疑う。
小さな失敗はあるが、大きな流れは間違わない。 

 

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