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●従業員は値段を下げたがる●うんと遅れて気づく人●死ぬ瞬間まで仕事はある

「従業員は値段を下げたがる」
 
従業員の中には、
安易に値段を下げたがる人が出てくる。
 
ある税理士事務所の話。
身内の人と事務所を立ち上げて3年。
 
税理士業務のサービス料金について、
身内の人は、
「お客とはいい付き合いだから、値段はこんなもんでいいだろう」
と考えていた。
 
しかし、税理士は、資格者としてハンコを押す。
人のできない知識を提供しており、責任がある。
それでは安すぎる。
 
お客には、
「以前はこういう値段だったが、
今回はこの値段でお願いします」
と交渉して納得・満足してもらった。
 
会社は、粗利益で生きている。
人件費その他の経費を賄える粗利益を確保し続けていなければ、
会社は存続できない。
 
価格を下げることは粗利益を下げることになり、
経営が苦しくする原因になる。
 
価格を下げて売上を獲ることは、
創意工夫をしないで安易な行為である。
 
ある物語。
石工が3人仕事をしていた。
 
通りかかった人が3人に聞いた。
「皆さんは何をしているのですか」。
 
最初の人は、「石工の仕事で生活費を稼います」。
二人目は、「石工の仕事で一番の技能者になろうと思っています」。
三人目は、「立派な教会を建設しています。完成したら礼拝に来てください」。
 
一番いい石工は三番目になる。
しかし、多くの中小企業の従業員は最初の人。
(しかたがないこと。徐々に育てていくしかない)。
 
社長が三番目になる。 
 
粗利益の確保とコスト意識をしていくと、
「これは(価格を高くしても)とれるんだ」、
逆に「これは(価格を上げると)とれないんだ」と解ってくる。
 
お客を見ながら値段を決めていく。
 
経営を勉強していくと、
ある条件が重なると
こちらのいい値が通ることが解ってくる。
 
今まで100で提示したのを
今回は5倍の500を提示したところ、
すんなり通った。
 
価格を下げるのは簡単。
そこでは思考が停止している。
 
価格を上げるには、
ある条件が重なり合うとできる。
 
その条件とは何か。
粗利益を生むのは何か。
粗利益を生まないものは何か。
 
それらをつぶさに見ていくと
「これだ」と気づく。
 
これが社長の戦略実力なんでしょう。

 

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