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●強い会社の圧力をまともに受けると●日本電産ショック●幸福は安全な生き方

「強い会社の圧力をまともに受けると」
 
強者の戦略の狙いは、
弱い会社に2乗作用の圧力を与え、
粗利益の補給力を大本から少なくし、弱体化させ、
自社の粗利益をさらに多くする。
 
競争条件の不利な弱い会社が
競争力の強い会社と張り合うとどうなるか。
会社はガタガタになって空中分解することになる。 
 
1月18日付、日経新聞に、
「シベール、民事再生手続き」という記事。
 
洋菓子製造のシベール(山形県)は、
山形地裁に民事再生手続きを申し立てた。
 
記者会見した社長は、
「ラスクで先頭を走り(ジャスダックに2005年)上場したが、
ライバルの登場などに対応できなかった」と説明。
 
この記事を見て、ライバル?
ピンと来た。
群馬の「ガトーフェスタ・ハラダ」。
 
4年前(2015年)1月に
群馬県高崎市の商工会でセミナー講師に招かれたとき、
ガトーフェスタ・ハラダの本社工場兼店舗を見学した(第700号参照)。
 
同社は2000年からラスクの販売をはじめ、
02年売上3億円のときに8億円の工場を建て、
04年、08年と工場(40億円)増設。
 
売上は06年10億、07年20億、09年50億、
10年120億、11年160億、15年175億と一気に断トツになった。
 
一方、
シベールの売上は
15年34億、16年31億、17年30億、18年26億と減少。
 
まさに強者(ガトーフェスタ・ハラダ)から
2乗作用の圧力をまともに受けてしまった。
 
日経新聞電子版によると、
「シンプルな味わいが中心のシベールのラスクに対し、
ハラダはホワイトチョコレートをコーティングしたラスクなど様々な商品を投入。
豪華なイメージで人気となった」。
 
シベールの社長は、
「贈答の習慣が変わり、ライバルが出現しても
成功体験から抜け出せなかった。
流れに適応できなかった」。
 
売上のピークは08年44億円。
10年後の18年は26億円で3期連続赤字。
 
ガトーフェスター・ハラダは
強者の戦略でトップに登りつめた。
00年から10年で売上100億円突破。
 
相手が悪かった。
 
再生のヒントとしては、
北海道の洋菓子製造販売(六花亭、柳月)を参考に。
 
大都市圏に進出しない。
地元(山形県)から出ない。
 
強い会社(全国区)とは戦わず、
山形の独自性を発揮する。

 

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