町コン「セミナー」「講義」開催スケジュール

●山あり 谷あり ●ライフサイクル ●市場チャレンジャーの戦略

「山あり 谷あり」

韓国に特化した旅行業者S社(従業員6人)の話。

大手旅行業者に勤めていたS氏は
韓国ツアーを担当していたこともあり、
韓国に魅了されました。

その後、韓国資本の旅行業者に転職しましたが、
その会社の業績が良くなく、
給料も遅配するようになりました。

仕方なく、
生きていくために、
自ら独立起業することになりました(2001年)。

起業間もない2001年~2003年頃は、
業績は低迷していました。

2004年に「冬のソナタ」が日本で放映されてから、
韓流ブームが起こり始めました。
徐々に韓国ツアーが増えてきて、息を吹き返してきました。

2005年。ここで勝負をかけました。
「冬のソナタ」の主役をやったペ・ヨンジュン氏に会いに行くツアーを企画。
日本から大勢の婦人達を連れて行き、大成功を収めました。

ここから業績は右肩上がりに伸びていきました。
先行者利益を得ることができました。
ブルーオーシャン市場の開拓です。

すると、

大手旅行業者や他の中小旅行業者も
同じように韓流スターツアーを行なってきました。
企画コストが大幅にアップして、
採算が合わなくなっていきました。

競合他社はミート戦略(即応戦)をとり、
あっという間に競争激化の
レッドオーシャンの市場になってしまいました。

2009年になると、韓流ブームが去り、
大手旅行業者は撤退し始め、
中小旅行業者は倒産するところも出てきました。

S社の業績もボトムになりました。

ここから韓流から
韓国の自然・文化・食事などの
「体験ツアー」に方向転換していきました。

大手旅行業者による韓国ツアーは3泊4日だと4万~7万円。
S社の場合、
「儒教文化に触れる旅」(3泊4日)では15万円前後。
「高麗・李朝の古窯を訪ねる旅」(3泊4日)では14万円。

価値の提供。

大衆の旅行者を対象にせず、
韓国が好きな人たちに絞ったことで
価格競争に巻き込まれない、
上質な顧客が集まってきました。

ようやく営業基盤が確立。

ただ油断は出来ません。
日韓関係と為替、そして病気というリスクが常にあります。

周辺は、
韓国だけでなく他の国のツアーをやるようにと進言もありますが、
更に韓国(朝鮮)を深堀して、
利益を蓄え、まさかの危機に備えます。

 

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