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●売るって難しい ●2040年、エンジン車禁止 ●組織の使命からスタートする

「売るって難しい」
 
神奈川県横浜市にある家具屋さんS社の話。
 
2005年に特注家具及び店舗什器の設計・製造をとして創業。
家具などの木製品の製造過程から発生する「端材」に命を吹き込み、
オリジナル木製品ブランドを立ち上げた。
 
最初に商品化されたのが、
i-Phoneスティックスピーカー」
i-Phoneを木のスティック状スピーカーに差し込んで音楽を聴く)。
 
2016年6月東京ビッグサイトの展示会に出展。
良い物は売れる。
おしゃれなパッケージにしたから売れる。
と、思っていた。
 
大手量販店のバイヤーたちは興味をもって集まってきた。
しかし、1個も売れなかった。
 
ダメだしがあった。
 
i-Phoneを持っている多くの人はカバーを着けている。
カバーを取らなければ、i-Phoneを差し込めないというと、
ニーズは弱い。
 
カバーを着けていても聴けるように改良しなければ、
取扱いはできない。
 
カッコイイから売れるんじゃない。
デザインをビジュアル的にしか考えていなかった。
 
売るためには、
お客の欲しい情報をしっかり伝えなければいけなかった。
天然の木を扱っているので、木の魅力を伝えることだった。
 
さらに1万円以上の高額商品を開発することが必要だった
(通常のものは約4千円)。
 
実際のピアノと同じようにピアノ塗装するアイデアが浮かんだ。
17工程をかけて塗装する。
見せると「うぉおー」と驚くほど重厚なものができあがった。
 
ここで、主力金融機関からクラウドファンディングを勧められた。 
 
クラウドファンディングで支援する人は、
商品を買うというよりもその試みを応援する。
 
共感がないと買ってくれない。
 
「背景」や
「なぜ、これをやっているのか」
ストリーをしっかり伝える。
 
大手では出来ない、
小さいメーカーだからこそ思いきった商品、
新しい試みを世の中に出すには、
クラウドファンディングは良いシステムである。
 
(S社は目標金額の2倍の金額を達成)
 
2017年6月、東京ビッグサイトの展示会に出展。
昨年の失敗を糧に改善・改良を加えた。
現在8社と商談中で9月に納品するところまできた。
 
「売る側から見た良い商品と買う側から見た良い商品は滅多に一致しない」
ここを埋めるのが経営努力。

 

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