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●儲かりません ●書店ゼロの街 ●知りながら害をなすな

「儲かりません」
「兵は詭道(きどう)なり」。
孫子は、戦わずして勝つための方法として、
「詭道」というものを大変重視していた。
「詭」は偽りという意味。
詭道とは偽りの方法、
すなわち、相手をだますということ。
なぜ、孫子は詭道を重視するのか。
それは、まともに戦うとやがて消耗戦になり、
勝つも負けるも甚大な被害が出てくるから。
敵の近くに自軍を展開しながら
あたかも遠くにいるかのように見せる。
敵の裏をかいたり、
意表を突いたりする偽りの作戦を展開する。
戦う前に謀略を巡らせ、
相手の油断を誘ったり、
できるだけ兵力を消耗しない戦い方をする。
それが理想的な戦い方。
昔、スズキ株式会社がアルトを47万円で販売したとき、
他の自動車メーカーは47万円では儲からないと分析していた。
「47万円では儲からないだろう」とスズキに聞いた。
現鈴木会長は当時、「これはしめた」と思った。
競争相手が追随してきたら困ると考え、
上手くいっているにも関わらず、
「大失敗でした」と偽って同業者に風潮して歩いた。
お陰で追随するところはなく、
軽自動車はスズキの独壇場になった(その後ダイハツが参入)。
ある小規模で営んでいる専門商社A社の話。
ニッチな市場ながらもA社より10倍以上規模の会社があり、
苦戦が続いている。
その中で、中古品を扱い始めた。
それが思った以上に反応があった。
ユーザーも使用済みの機械や機材を無造作に処分していた。
そこに目を付けた。
早速古物商の免許を取り、
ホームページを中古品売買だけのサイトに刷新した。
同業者は中古品の扱いはしていないため、
徐々に取引が拡大していった。
いずれ同業者の強者は
マネをしてきて追随してくると思われる。
 「兵は詭道なり」 を実践。
少しでも競争相手にマネされることを遅らせるため、
「儲かりません」と言い続けることにした。
勝負は3年。
この間に競争相手の出足を止めていけば勝機はある。
「兵は詭道なり」は弱者の戦略。
弱者はバカ正直ではいけないときもある。

 

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