「モデルチェンジ」
給食受託やカラオケなどを手掛けるシダックスは
カラオケボックスの事業から撤退すると発表した。
「カラオケ館」を運営するB&Vにカラオケボックス事業を売却する。
「ひとりカラオケ」が増加、
郊外型を軸とするシダックスは
客単価の下落に耐え切れず採算悪化を招いた。
今後は給食などフード事業に経営資源を集中する。
カシオ計算機は
コンパクトカメラ事業から撤退すると発表した。
スマートフォンに押され、
年間出荷台数はピーク時の1割以下の55万台に
落ち込んでいた（9割減）。
今後は監視用カメラなど企業向けにシフトし、
消費者向けは23年の歴史に幕を下ろす。
富士通は今年1月、
競争が激しい携帯電話事業の売却を発表した。
主力のITサービスに経営資源を集中する。
（6月5日付、日経新聞より）
商品は人と同じように寿命がある。
商品の寿命曲線を一般的にライフサイクルと呼んでいる。
１．導入期。世の中にはじめて売り出された段階。
２．成長期。商品が受け入れられ普及する段階。
３．成熟期。普及は更に進むが伸び率は低くなる。
４．飽和期。伸びが止まり、頭打ちになる。
５．衰退期。売れ行きが年々減少する。
代替品が出現すると急激に衰退していく。
６．消滅期。世の中から消えていく。
トヨタ自動車は、
2018年3月期に過去最高益を更新。
2019年3月期も底堅い業績が続く。
しかし豊田社長曰く、
「ライバルも競争のルールが変わり、生死をかけた闘い」。
自動車産業を取り巻く環境の厳しさを伝えた。
電気自動車では中国企業の台頭。
自動運転ではグーグル、アップルなど IT企業。
織機メーカーから自動車会社になったトヨタ。
「企業グループのモデルチェンジをめざす。
失敗を恐れず、良いと思うことは何でも挑戦する」（豊田社長）
仏教用語の「無常」。
ものごとは瞬間、瞬間、変化していく。
すべての現象は無常である。
無常を受け入れられない者が衰退していくと思われる。
