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「トップで決まる」
「東芝の悲劇」(幻冬社)を読んだ。
「名門の東芝は、声望にあぐらをかいた歴代の経営者によって内部から崩壊していった。
その凋落と崩壊は、ただただ、歴代トップに人材を得なかっただけであった。
彼らの歴代トップは、
その地位と報酬が20万人の東芝社員の働きによってもたらされていることをすっかり失念してきた。
それが東芝の悲劇であった」と書かれている。
歴代のトップがその地位に登りつめた過程を詳細に書かれている。
人一倍の情熱と努力で成果を出し、評価されてトップに立った。
ビジネスマンとしては飛び抜けた能力を持っていた。
しかし、
経営者(トップ)としては失敗した。
マネジメントのトップになったというのではなく、
権力者になってしまった。
中小企業の場合(従業員100人以下の規模)、
会社は社長で96%決まるといわれている。
東芝を見ていると、
20万人規模でも会社は社長(トップ)で決まってしまう
ということが解る。
社長が威張り、
自己中心に行動すると、
そのときは気分がいい。
しかし周りの従業員の関心が内向きになり、
顧客や競争相手である外部に向かなくなる。
業績は悪くなり、後で苦労し、気分が悪くなる。
組織は経営目標を達成する手段の一つ。
会社内部の人間関係は、
外部(お客)活動を円滑にするためにある。
目的と手段。履き違ってはいけない。
経営の源である顧客と自社の仕事を妨害する競争相手は会社の外にいる。
業績を良くするには社内の関心を外部に向けるようにする。
社長は、
従業員をより多く外に向けるように誘導することが組織運営で一番大事になる。
ダメ会社の社長は威張るので、
従業員の関心が社長に向くようになる。
「東芝の悲劇」から
優秀なビジネスマンが必ずしも優秀な経営者とは限らないということ
を教えてくれる。
戦略と戦術が違うように、
仕事のスキルと経営のスキルは違う。
仕事の延長に経営(上に立つ)があるのではない。
「東芝の悲劇」の本の中に、
「謙虚」と「感謝」という言葉が出てこない。
権力者になるとこれらの言葉が消えてしまうのかもしれない。

 

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