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●まちの本屋 ●米銀にデジタル化の波」 ●ベンチャーのマネジメント(4つの原則)

「まちの本屋」
12月26日(火)付、日経新聞に「17年出版市場減少最大に」という記事。
出版科学研究所は、
2017年の出版市場が前年比7%減の1兆3700億円になりそうだと発表
(2017年で13年連続の減少)。
書店数は2017年約12,000店、
2007年約17,000店で、10年で約5,000店なくなった。
そういえば、
私の地元「京成小岩」ではまちの本屋はすでにない。
書店が地域に1店舗もない「書店ゼロ自治体」は
全国の自治体・行政区の2割強を占める(朝日新聞より)。
出版市場の減少の理由は、
人口減少とスマホ等による活字離れであり、
書店数の減少はアマゾンなどのネット書籍の台頭によるものと言われている。
ネット書店の台頭、市場の縮小、
書店空白地域の急増の中、頑張っている「まちの本屋」
(ポプラ社、田口幹人著:さわや書店フェザン店長)があった。
書店員の仕事は
「本が好き」だけではやっていけない。
本を売ることが仕事。
うちは1000坪の店じゃない。
180坪のなかで、本をいつ売るか、
を考えながらやっていく。
本には旬がある。
新刊だから旬だというわけではない。
古い本でも旬はやってくる。
そのタイミングでいかにお客様に提案できるか。
お勧めして、共感してくれる人がいるから売れていく。
売りたい本ではなく、
「ああ、出会いたかったのはこの一冊だ」
というタイミングで売れていく。
大事なことは、
一つのきっかけをつくること。
きっかけをどうつくるか。
それを意図的に考えて実践し続けるのが優れた書店員。
POPやパネルはそれを演出する一手段。
本屋を耕す。
農業の耕すと同じ。
お客様とのコミュニケーション。
お客様と本をめぐる会話をして、
関係を耕していく。
そうすることで信頼関係が深まり、
提案を聞いてもらえるようになる。
すると2000冊は動く(売れる)。
(各書店員が顧客を持っている)
百聞は一見にしかず。
年末に岩手県盛岡駅ビル内のさわや書店フェザン店に行ってきた。
入り口にパネルやPOPの多さが目に入ってきた。
書店員の想いが伝わってきた。
POPを読んで思わず衝動買い。
東京都内にはこのような書店はお目にかかれない。
これも弱者の戦略(接近戦)。

 

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