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●がんばらない経営 ●忘年会 ●大企業はイノベーションを生まないは本当か

「がんばらない経営」
 
戦略社長塾小岩校の土曜・隔週に参加された社長の取引先の1社がケーズデンキ。
同社は、がんばらない経営を標榜しており、
同社の会長が書かれた本を読ませていただいた。
すると内容のなかに、
これはランチェスター「弱者の戦略」と思われる所が多々あった。
中小企業にも十分応用ができるものである。
このことを師の竹田陽一に伝えると、
十数年前、同社の本社(茨城県水戸市)に数回訪問して
幹部研修を行ったことがある。
当時、茨城にヤマダ電機が進出して、
それを向かい打つ対策を考えていた。
そこでランチェスター戦略を導入した。
「がんばらない経営」とは、
ゆっくり着実に成長するために無駄なことはやらず、
やるべきことを徹底すること。
急いで売上をあげようとすると、
「あれもやろう、これもやろう」と
余計なことまで手を広げてしまいがち。
中途半端な結果しか出ない。
家電しか扱わない。
多角化はしない。
一点集中。
店作りは、「少人数で守れる店」。
いい商品をできるだけ安く提供するには
ローコストが条件になる。
そして地域一番店を目指す。
他社より大きい店。
店同士の商圏があえて重なるような出店をする。
重なった商圏ができると、
利益が上がる。
チラシ配布などの販促コストが下がる。
郊外型で出店するが、
都市型(駅前立地)には出店しない。
郊外型と都市型では客層が違い、
やり方も違う。
海外にも進出しない。
得意な日本での郊外型で一番強い会社になる。
(強みをより強くする。弱みは切り捨てる)
平成29年3月期決算から分析(1人当たり:単位千円)
ケーズ(単体)粗利益15,863 経費11,740 経常利益4,122 25%(余裕率)
ヤマダ(単体)粗利益19,365 経費16,208 経常利益3,156 16%(余裕率)
1人当たりの粗利益が低いのはポイントカードではなく現金値引きのため。
損益余裕率(経常利益÷粗利益)ではケーズが9ポイント上回っている。
これは経営効率がヤマダより高いことを意味している。
ランチェスター戦略で
地元茨城では多くのヤマダ電機の店舗が撤退を余儀なくされた。

 

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