「おたくの強みは何だ?」
今年が始まった。
昨年末から株価が下落傾向と円高の流れ。今年は、「乱」を感じる。
実感の少ない長期好景気から不況への入り口か。
不況に強いのは断トツの1位の会社。
1位の会社は、
下位の会社に2乗作用の圧力を与えている。
ある卸売会社の社長曰く、
「1位の会社から無言の圧迫を感じている。
ぽつぽつ顧客が1位の会社に流れている。
バイヤーからよく言われるのは、
『おたくの強みは何だ?』
『おたくから買う理由は何だ?』と」。
会社の存在意義を問われている。
経営を勉強していると、他社のマネをしない。
マネをすると、自社の強みを見失い、ジリ貧になることを知っている。
常に自社の独自性を問う。
飲食店の社長曰く、
「当店に来るお客さんは、他の店にも行っている。
当店に来たときに、いい店か否か、また来たいかどうか、評価する」。
製造業の社長曰く、
「同業がやりたがらない仕事がある。
ロットは少ないものやめんどうなもの。
それを当社がやる。
市場は大きくないが、当社のいい値で受注できる。
おいしい仕事である」。
経営を勉強していると、
売上を追うのではなく、1位狙い。
小規模1位・部分1位を狙う。
特定の何かで1位をとると
効率上昇により利益性が
バツグンに良くなることを知っている。
ある業界では2022年問題というものがある。
人手不足により2020年までの仕事が
2022年まで時間がかかる。
その後の仕事量が3割以上減る予想。
そうなると下位の会社は落ちこぼれていく。
あと3年ある。
今のうちに特定の商品で
シェアを伸ばして断トツの1位を目指す。
そうなると1位の4つのメリットを享受できる。
まず第1に知名度が上がり、営業が有利になる。
第2に経費が割安になる。
第3に顧客による紹介が増える。
第4に倒産・廃業した企業の顧客が1位に流れ、
1位の会社に顧客が集中する。
自社の良さを見つけ出し、それを伸ばす。いずれ1位になる。
今年はこれだ。