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●「これは、おかしい」 ●町工場、絶好調 ●つねに市場中心に考える

「これは、おかしい」
1月8日の成人式に晴れ着を着れない新成人のニュースが飛び込んできた。
振り袖の販売・レンタル業者「はれのひ」が突然営業を取りやめ、
成人の日に晴れ着が着れない新成人が相次いだ。
東京商工リサーチによると、
2016年9月期時点で約3億2千万円の債務超過に陥っていた。
今回、代金を支払ったのに振り袖を受け取れないなど
1人当たり30万円前後の被害が多いとのこと。
昨年3月同じような事件があった。
旅行会社「てるみくらぶ」の経営破綻。
当時、「てるみくらぶ」の負債は約151億円。
一般旅行者に対する債務は約3万6千人に対して約100億円。
他にもエステや結婚式場など、
消費者が支払った前金が戻らないケースが散見した。
企業活動は、
「信用」というものを前提に取引が行われている。
「信用」とは、
現在の行為から考えて、
将来必ず債務を履行するだろうと推測し、
信任すること。
給付を反対給付との間に時間的なずれのある交換。
物品を購入し、その対価を後日支払う類。(広辞苑より)
今回は、
消費者側からは支払いが先で後日物品をもらう取引。
信用を損なう債務不履行とは、
債務者がその責めに帰すべき事由によって
債務の本旨に従った履行をしないこと。
企業間同士の取引では、
必ず債務を履行するだろうと判断する前に
事前に信用調査をすることが多い。
できるたけ生の情報を集める。
このような情報は表に出てこない。
確かな情報を素早く対応することで
損害を未然に防ぐことが企業では大事になっていく。
一方、消費者はどうか。
いくらSNSやネットが発達しても、
事件が起きてからの情報は拡散するが、
水面下で事件が起こる前の情報は集めずらい。
「はれのひ」の事件も
2016年末から給料が遅配や未払いがあり、
家賃やリース料の未払いもあった。
これらは関係者しかわからない。
不良債権防止のポイントは、
1.情報収集力。
2.判断能力。
3.実行力。
先に30万円払って、
物品(振り袖)がすぐに届かない。
「これは、おかしい」
と思えるかどうか。

 

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